「クリケットのまち」佐野で絶品ハラル料理 文教大生考案・第3弾 ピタパンとポタージュ

2024年3月25日 08時01分

ハラル対応の「ピタパン」と「ポタージュ」を紹介する文教大の北原加菜さん(左)ら=佐野市で

 2028年のロサンゼルス夏季五輪競技に採用されたクリケットの国内拠点、栃木県佐野市で、文教大生が考案したハラル(ハラール)対応料理「ピタパン」と「ポタージュ」がお披露目された。濃厚でジューシーな食感。郷土野菜をふんだんに使った彩りも食欲をそそる。クリケットが盛んなイスラム圏のインバウンド(訪日客)拡大に期待が膨らむ。(梅村武史)
 料理は、鶏照り焼きとフルーツ生クリームのピタパン2種に野菜たっぷりのポタージュを加えたセット。同大国際学部国際観光学科の清水麻帆ゼミに所属する3年生10人が一般社団法人佐野市観光協会と協力し、約1年かけて生み出した。
 ゼミ生の北原加菜さん(21)は「ハラル対応のメニューが市内飲食店に少ないことに着目した」。
 下田恵海さん(21)は「季節ごとに旬の地元産野菜や果物を使う。食べるたびに新鮮な楽しさがある」と話す。
 インド、パキスタンなど海外8カ国の選手、関係者が結集した昨年10月の「エンバシーカップ」(会場・市国際クリケット場)で試食品を提供、その感想を参考に改善を重ねたという。中国人留学生の張夢圓(ちょうむえん)さん(24)は「外国人が興味を持ちそうな見栄え。人気を集めると思う」と胸を張った。
 試食した日本クリケット協会の宮地直樹事務局長は「とてもおいしい。世界各国から訪れた方々に食でも日本、佐野市を楽しんでもらえる」と感謝していた。
 「クリケットのまち」を掲げる市と同ゼミの連携は22年秋から。昨年3月に暑い夏を盛り上げる「佐野らーめんソフト」、同年末に市伝統の正月郷土食「耳うどん」をスイーツにアレンジした「耳うどんおしるこ」を発表しており、今回は第3弾となる。
 商品化に協力したホテル仙水閣(奈良渕町)で受注販売を行う。1セット1300円。問い合わせ、注文は仙水閣=電0283(21)4888=へ。

第1弾・佐野らーめんソフト

第2弾・耳うどんおしるこ


関連キーワード


おすすめ情報

栃木の新着

記事一覧