民間機ミュージアム

B787 実は「準日本製」

 米ボーイング社の製品でありながら、B787の生産には日本のメーカーが深く関わっている。機体製造の35%を富士重工業、川崎重工業、三菱重工業の3社が担当しているほか、複合材料の炭素繊維は東レが一括受注した。ボーイング社の旅客機製造には過去にも日本メーカーが参加しているが、1機当たりの分担比率はB767で15%、B777で21%だった。B787はついに3分の1を超え、「準日本製」の機体とも言える。B787は航続距離を伸ばすために燃料搭載量を多くしており、その分、機体を軽くしないと燃費が向上しない。ボーイング社は機体軽量化を実現する上で、日本メーカーの技術力を高く評価しており、重工3社が担当しているのも主翼や胴体構造といった主要部分。日本メーカーの担当部品は国内で製造された後、米国の工場に送られて最終組み立てが行われる。

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