日本語学校の教育環境改善へ、国の対策は?
教育環境が適切か国が審査
日本語学校は、外国人留学生が日本語を学ぶ機関です。全国におよそ800校あり、約9万人が在籍。日本で学んだり働いたりするための入り口の役割を担います。ただ、学校に委ねられている教育内容にはばらつきがあると指摘されています。教育環境を改善するため、4月からは国が審査し基準を満たした学校を認定する制度が始まります。
専任教師数「生徒40人につき1人」に増員
認定に必要な要件の一つとして専任教師の配置基準も変更。これまでは「生徒60人につき1人」とされてきましたが「40人に1人」に改めます。29年4月以降、基準を満たさず認定されていない学校は留学生を受け入れられなくなります。また、教師には指導力向上のため、新たな国家資格「登録日本語教員」の取得を義務付けます。
教師の待遇改善し人材呼び込む
日本語学校の教師は全国で1万2千人を超えますが、7割近くは非常勤の教師です。実働労働時間は週10時間未満が多く、賃金は授業1コマあたり1000〜2000円未満が目立ちます。非常勤で生計を立てるのは難しいのが実態です。教師の待遇を改善し、なり手不足を解消することが、指導の質を底上げすることにもつながります。
2016年入社。現在は電子版と紙面の編集を担当。最近の息抜きタイムはもっぱら「ハリー・ポッター」シリーズのオーディオブックを聞いています。ハーマイオニーが100点満点の試験で320点を取った、という枝葉の話が妙に印象に残っています。
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