関東大震災100年 ムスリム、ベジタリアンの視点を 非常食の多様性考える 千代田でセミナー

2023年8月11日 07時05分

非常食の多様性などについて考えるパネルディスカッション=千代田区で

 「アルファ米」などの非常食で知られる尾西食品(東京都港区)のセミナー「関東大震災から100年 フード・ダイバーシティから考える防災と備蓄」が九日、千代田区内幸町二の日比谷国際ビルコンファレンススクエアであり、大学生らが非常食に必要な多様性などについて理解を深めた。
 日本イスラーム文化センターのクレイシ・ハールーン事務局長が「ムスリムの観点から、被災時の支援活動について」と題して講演。東日本大震災で被災地支援をした経験から「あの時は(イスラム教徒が問題なく食べられる)ハラール食品が一切なかった。ムスリム、ベジタリアンは食べ物に困るので(少数者に配慮する視点も)私は非常に大切だと思う」と語った。
 クレイシ事務局長のほか、慶応大の大木聖子准教授(地震学)や公益財団法人かながわ国際交流財団のジギャン・クマル・タパさんらが参加するパネルディスカッションも開かれた。(奥村圭吾)

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