2023年上半期のASEAN主要6カ国の訪日外客数、ベトナムとシンガポールが新型コロナ禍前の水準超え

(ASEAN、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)

調査部アジア大洋州課

2023年08月08日

日本政府観光局(JNTO)は719日、202316月(上半期)の訪日外客数(訪日客)の統計を発表した(注)。ASEAN主要6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)からの訪日客数はいずれも前年同期を大幅に上回った。とりわけ、ベトナムとシンガポールは新型コロナウイルス禍以前の2019年上半期を上回る回復を見せた(添付資料表参照)。ASEAN6カ国の合計は1724,000人に上り、世界からの訪日客数合計(1,0711,979人)の16.1%を占めた。

2023年上半期の訪日客数を国別に見ると、タイが497,720人(前年同期:11,317人)と最も多かった。続いて、ベトナムが30957人(同104,860人)、フィリピンが277,076人(同27,234人)、シンガポールが252,599人(同3,652人)、インドネシアが201,660人(同33,936人)、マレーシアが194,239人(同4,744人)だった。

前年同期と比べると、シンガポールが約69倍に増加、続いて、タイが約44倍、マレーシアが約41倍、フィリピンが約10倍、インドネシアが約6倍、ベトナムが約3倍となった。

なお、新型コロナ禍以前の2019年上半期の訪日客数と比べると、ASEAN主要6カ国合計では90.8%まで回復した。中でも、ベトナムとシンガポールは2019年上半期をそれぞれ18.8%、18.0%上回った。

(注)20235月、6月の数字は概数を示す「推計値」

(細川雄貴)

(ASEAN、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)

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