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【ジッダ=梅本寛之】岸田首相は16日、中東3か国を歴訪するため政府専用機で羽田空港を出発し、同日午後(日本時間同夜)にサウジアラビアの西部ジッダに到着した。日本の首相の中東訪問は約3年半ぶりで、岸田首相は就任後初めて。
外遊中、アラブ首長国連邦(UAE)とカタールも訪問し、各国首脳と会談する。首相は出発に先立ち、首相公邸で記者団に対し、「グローバルなエネルギー安全保障と現実的なグリーントランスフォーメーション(GX)の実現に向け、緊密に連携を確認したい」と述べた。
首相は同日午後(日本時間同夜)、サウジなどペルシャ湾岸の6か国が加盟する「湾岸協力会議(GCC)」のジャーセム・ブダイウィ事務総長と会談した。GCCとの自由貿易協定(FTA)について、2024年中に交渉を再開することを確認した。
首相は、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とも会談する。日本から「脱炭素化」に向けた最先端技術を提供し、中東地域を次世代エネルギー供給の拠点とする構想の実現を目指すことで合意する方向だ。外相レベルの戦略対話の設立でも一致するとみられる。