イスラム協力機構、聖典コーラン燃やす抗議への対策要求
【カイロ=共同】北欧スウェーデンで6月下旬に男性がイスラム教の聖典コーランを燃やした抗議行動を受け、イスラム協力機構(OIC)は2日、サウジアラビア西部ジッダで緊急会合を開いた。「侮辱行為」と強く非難し、再発防止に向け国際的な対策を要求した。サウジの国営テレビが伝えた。
抗議行動はイスラム教に批判的な思想を持つとされる男性がスウェーデン警察当局の許可を受け、首都ストックホルムのモスク(イスラム教礼拝所)前で行った。OICは「単なるイスラム恐怖症による事件ではない」と指弾した。
スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指しているが、加盟に反対するトルコは抗議行動を受け態度を硬化させており、早期の加盟承認は厳しさを増している。
OICはサウジやトルコなどイスラム国家中心の56カ国とパレスチナで構成される。