新潟県、農林水産物輸出額が過去最高 コメやニシキゴイ
新潟県は、2022年度の県産農林水産物の輸出額が21年度比26%増の49億円で過去最高だったと発表した。全体の6割強を占めるニシキゴイがアジアを中心に好調だったほか、コメの輸出も伸びた。県は農林水産物の海外販路拡大や情報発信に力を入れており、24年度に50億円を目指している。
県が加工品を除く県産農林水産物の輸出実績をまとめた。輸出額全体に占める品目別の割合は、ニシキゴイが66%、コメが30%と大半で、その他は畜産物や青果物など。
ニシキゴイの輸出額は同19%増の32億円で過去最高だった。水際対策の緩和で海外バイヤーの来県が再開したほか、新型コロナウイルス禍で力を入れたネット販売も好調だった。中国やインドネシアなどアジアの富裕層を中心に高品質な県産ニシキゴイの引き合いは強い。県は22年度に初めて「世界錦鯉サミット」を開催するなど情報発信にも力を入れている。
コメは輸出量が同32%増の6978トン、輸出額が同36%増の14億円でともに過去最高だった。日系の食品販売店や小売店、日本食レストランチェーンの販路開拓が成功した。米国のカリフォルニア米の価格が干ばつの影響で高騰したことも、県産米の需要拡大につながった。