万博日本館で開館式 名誉館長の藤原さん「日本を元気に」

経済産業省と日本国際博覧会協会は29日、大阪・関西万博会場の夢洲(ゆめしま)で日本館の開館式を行った。名誉館長を務める藤原紀香さんは「創造性を得てアクションを起こしてもらえれば、日本を元気にすることにつながる。万博会場にはものすごくエネルギーがある」と話した。
日本館は「いのちと、いのちの、あいだに」がテーマ。日本の南極観測隊が昭和基地近くで採取した世界最大級の火星の隕石(いんせき)や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」が、小惑星「イトカワ」「りゅうぐう」からそれぞれ採取した砂を展示する。ハローキティが32種類の藻類に扮(ふん)する展示、日本の伝統的なものづくりや先端技術をドラえもんが解説するコーナーなども設ける。
会場で出た生ごみを、微生物を活用して水や電気に変える「バイオガスプラント」も併設した。開館式に出席した総合プロデューサーの佐藤オオキ氏は「建築や展示などを融合的に表現し、リアルの体験価値を最大化した」と語った。