富山市長「非常に名誉」 米紙「行くべき52カ所」選定

富山市の藤井裕久市長は8日、米紙ニューヨーク・タイムズが「2025年に行くべき52カ所」に富山を選んだことを受け、「非常に名誉なことでうれしく思う。ぜひ訪れてもらいたい」とコメントした。「(24年に地震と豪雨被害があった)能登半島を念頭に北陸を訪れてもらい、能登の復興に向かっていければ今回の選定も大いに意味がある」と期待を示した。
富山の魅力として「混雑を回避しながら、文化的な感動とグルメを楽しめる」ことが評価された。9月に富山市八尾町で開かれる伝統行事「おわら風の盆」や、「富山市ガラス美術館」を紹介している。

富山県は県のブランディング戦略として「寿司(すし)といえば、富山」のPRに努めており、24年9月の「おわら風の盆」開催時にあわせ、俳優の石原良純氏を起用したPR動画も作成している。今回の選定が追い風になると期待する。
15年に開館し現代ガラス作家の作品を展示している富山市ガラス美術館は、建築家、隈研吾氏が設計し建築物の愛好家も足を運ぶ。富山には「立山」や「勝駒」など知名度の高い銘酒も多く、併設するミュージアムショップではガラス酒器が人気を集めている。

ニューヨーク・タイムズは「行くべき52カ所」として、23年に盛岡と福岡、24年に山口を選出している。